courses

Teaching Development in Higher Education in English/UTokyo Global Future Faculty Development Program(UTokyo Global FFDP)
2022年度開講

Teaching Development in Higher Education in English/UTokyo Global Future Faculty Development Program(UTokyo Global FFDP)

To fulfill their roles as academics, faculty members in universities are asked to have the competences of an educator, in addition to those of a researcher. “The University of Tokyo Global Future Faculty Development Program” (UTokyo Global FFDP) aims to contribute to the educational development of future faculty members. Through the course, participants will learn how to enhance students’ learning, contribute to their active and significant learning, design a syllabus and lessons with a learner-directed approach, and engage into the teaching profession with an inclusive and scholarly approach. The course emphasizes reflection, critical thinking, discussion, and learning by doing. Hence, participants will learn by practicing and experiencing the contents addressed (e.g., flipped classroom, class instruction, peer-feedback, etc.). UTokyo Global FFDP approaches the training of future faculty members using an evidence-based and global perspective that will allow participants to develop their careers as academics both in Japan and overseas. The participants’ learning experience will be enriched by “making use” of the variety of national contexts and disciplinary fields among them, contributing to the acquisition of new perspectives on how teaching and learning occurs internationally and to the building of professional networks/communities beyond their own disciplinary field.
講義一覧

Symposium on Future Faculty Development

UTokyo Global FFDP (プログラム)

先端アートデザイン学
2021年度開講

先端アートデザイン学

複雑化し動的に変化する現代の社会では、科学的・論理的な手段、最適な解を求める手段だけでは解決できない課題が次々に生まれている。多様な人からなる複雑な社会では、より柔軟な多様性ある解を求めることが重要である。本学の先端アートデザイン分野では、自然環境やそこで培われる感性に立ち戻り、人本来の視座から感性を介して科学技術を見直し、持続的なインクルーシブ社会の創造のための日本オリジナルな科学技術・アート・デザインを世界に発信して行くことを目指している。本講義では、アート・デザインの各分野において世界の第一線で活躍するプロフェッショナルをお招きし、これからの未来について学生と共に議論して頂く。

計算数理Ⅰ・計算数理
2021年度開講

計算数理Ⅰ・計算数理

線形代数学では、正則な行列を係数行列とする連立一次方程式は、一意な解を持ち、それはクラメールの公式を用いて表現できることを学んだ。しかし、もし、クラメールの公式をそのまま用いて、未知数が30個の連立一次方程式を解こうとすれば、現在利用できる最も速いスーパーコンピュータを用いても、100億年以上かかる見積もりになってしまい、現実的でない。一方、それをガウスの消去法で求めれば、手頃なラップトップ型パーソナルコンピュータを用いても、 1/100秒もかからない。このように、数学的に解が表現できる、あるいは解が存在するということと、実際に数値を得ることの間には、大きな溝があるのである。数学的な概念や方法を通じて、現実問題を研究する際には、当然、数値的な答えが要求される。そのような問題に対処するために、様々な数学的な概念を、具体的に数値を計算するという立場から研究する分野を数値解析と言う。本講義は、数値解析への入門を目的とし、1年および2年次に学んだ微分積分学や線形代数学に現れる諸問題、例えば、連立一次方程式、非線形方程式、定積分、常微分方程式、最適化(関数の最小化)などを、コンピュータを用いて数値的に解くための方法とその背景にある数学理論の解説を行う。

Quantum Education for Future Technologies 量子技術教育プログラム
2021年度開講

Quantum Education for Future Technologies 量子技術教育プログラム

 量子力学が体系付けられてきてから既に100年以上の月日が経っている。 1800年代後半、その時には空想上のものですらなかった量子の効果が種々の実験に垣間見られるようになった。人類の歴史の中で量子が長らくその存在さえ知られていなかった理由として量子の持つ脆弱さがある。量子からの信号は、かつてノイズの中に埋もれ確認が困難であったが、装置や技術の向上に伴いゆっくりではあるが見ることができるようになってきた。この100年は人類にとって「量子の観測」の旅路だったとも言える。しかしその長い年月の後でさえ量子力学は未だに非自明であり、我々の直感ではなかなか理解しづらいことが多い。  近年量子技術は新たな展開を迎えている。見ることさえ難しかった量子は測定技術や周辺テクノロジーの発展により、「操作の対象」となってきた。量子コンピューター、量子シミュレーション、量子インターネット、量子センサーなどの応用はこれらの量子技術の成熟によって可能となってきており、これから10-30年という間に社会進出してくるのは間違いない。インターネットの創出によって世の中が変わったように、量子技術の社会進出は既存の概念や生活様式自体をも変えていくだろう。  また応用だけではなく、これらの量子操作技術こそ我々がまだ垣間見ていない量子の核心に迫ることを可能とし、未開拓の基礎物理の扉を開ける礎になるはずである。そのような意味で、我々はとてもエキサイティングな時代に生きている。情報、物理、工学などの融合が量子というキーワードで新たな装いをまとい、基礎から応用まで多くの変革を生むであろう時代である。  しかし様々な期待が世界的に高まる中、量子技術、また量子を取り巻くテクノロジーを扱う技術者の育成は明らかに遅れを取っている。これら社会を変革する量子技術をオンタイムで利用していくのは講師陣である我々ではなく、みなさん若者である。このプログラムを通して、過去に築かれた量子技術の習得とともに、今後の未来を開拓していく新たな知見を探していただきたい。  本授業は量子技術における共通のことばを学び、様々な量子系の実験を横断的に理解できるようにしてあります。光や原子から固体欠陥や超伝導回路まで、様々な技術を紹介します。  また初めて勉強する分野では、多くの研究者も学術論文から学ぶわけではありません。教科書、参考書、博士論文、レビュー論文などは数ページの学術論文より圧倒的な量の詳細が書かれてあり、基礎から学習するために最も効率的なツールの1つです。各分野を代表する「わかりやすい」参考文献も紹介します。 ---------- このプロジェクトのホームページはこちらからご覧ください。 https://www.sqei.c.u-tokyo.ac.jp/qed/ *この講義シリーズは、主催者のご協力により、YouTubeで公開されているプロジェクトの講義映像を埋め込んでいます。 下記の講義一覧画面では講義映像のアイコンが表示されていませんが、映像も視聴することができますので、ぜひ講義資料と併せて講義映像もご覧ください。

30年後の世界へ ― 学問とその“悪”について(学術フロンティア講義)
2021年度開講

30年後の世界へ ― 学問とその“悪”について(学術フロンティア講義)

 2019年に発足した東アジア藝文書院(East Asian Academy for New Liberal Arts, EAA)は、「東アジアからのリベラルアーツ」を標榜しつつ、北京大学をはじめとする国際的な研究ネットワークの下に、「世界」と「人間」を両面から問い直す新しい学問の創出を目指す、東京大学の研究教育センターです。学問はわたしたちにただ単に未来を予測させるものではありません。そうではなく、わたしたちは学問をすることによって、わたしたちが意志して望む未来を創出しているのです。そこでわたしたちは、学問のフロンティアであるここ駒場に集う先生方とともに、皆さんが社会の中心で活躍しているであろう「30年後の世界」に向かって、学問的な問いを開く試みを発足当初から行っています。  2020年以来、人類は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の災禍に苦しんでいます。しかし、この災禍は、実は、「すでに気づかれていた弊害」が一気に噴出したものに過ぎないのではないかと、EAAの中島隆博院長は問うています(EAAオンラインワークショップ「感染症の哲学」2020年4月22日)。地球の南北どちらに住んでいるかによって生存条件が大きく異なり、また、1%の人口が他の99%の人々の富の総量を所有しているとすら言われる構造的な格差問題、テクノロジーの高度化による生命倫理の動揺や社会生活の一望監視化、少子高齢化の急速な進行、グローバルな人と経済の流動がもたらすさまざまな摩擦や社会分断などなど。COVID-19の世界的流行が示しているのは、感染によって生じる疾病がみごとなまでに、このような「すでに気づかれていた」構造的な弊害を、その構図通りになぞっていることです。コロナウィルスの人類への感染という現象自体が、自然収奪型の近代産業経済が行き着くべくして行き着いた結果であるという声もあります。  「すでに気づかれていた弊害」のひとつひとつをすべて一気に解決する術はどこにもないでしょうし、それを目指したところでよい結果は望めないでしょう。それでもわたしたちは、学問の名において、想像力を解放し、よりよい未来を望むことができるはずです。なぜなら、学問とは「到来すべきもの」を公に向かって告げるものにほかならないからです。未来に進むべき方向を指し示すのが学問によって灯される希望の光であることは、古代ギリシャの昔から変わらぬ真理であるはずです。  しかし、学問を行うわたしたちが、学問こそが善であると頑なに信じているだけでは独善に過ぎません。学問は、そのある部分では、無垢であるどころか、巨大な「悪」に加担してしまっているのではないでしょうか。もしかすると学問は、「すでに気づかれていた弊害」の構造化に寄与し続けてきたかも知れないのです。思えば、20世紀以来、アウシュビッツや核兵器など、人類は極端な悪を自ら生み出してきました。9.11事件で幕を開けた21世紀にはグローバル資本主義と近代産業システムの功罪が深刻に問われる事態をわたしたちは経験し、「善」と「悪」の二元論では片づかない現実に直面しています。学問はこうした諸事態に対して、どのように諸事態を表象し、分析し、批判してきたでしょうか。このことを考えるとき、わたしたちはまた、学問がその「悪」に加担してきたという現実から目を逸らすことはできません。なぜかと言えば、学問の限界と難題(アポリア)を知ることこそが、新しい学問の出発点につながるはずだからです。 新しい学問の出発点は、新しい社会的想像力の出発点でもあります。わたしたちは、ゼロからでも理想からでもなく、自分たちが背負ってきた知の限界や難題を遺産として受け継ぐことで、「30年後の世界」を自分の手で作り出していくしかありません。  フランスの哲学者ジャック・ランシエールは「人間は知性を従えた意志である」と述べます。意志の出発点は、見ること、聞くこと、手探りすることであり、それらはそのまま、意志するひとりひとりの魂と能力を構成していくと彼は言います。中国の詩人顧城の詩に「闇夜はぼくに黒い瞳を与えた。だがぼくはその黒い瞳で光明を探す。」という一節があります。わたしたちの希望は、「悪」を見定め、「悪」のなかから世界を眼差そうとする意志によってこそ生まれるにちがいありません。  この授業に話題を提供するのは、駒場のいまを支え、東京大学の将来を担う先生方や、東アジアをベースに国際的に活躍する先生方ばかりです。哲学、文学、歴史学、社会学、生物学など、さまざまな分野の教員が集まり、皆さんとともに学問の望みを語る場——それがオムニバス講義「30年後の世界へ」の世界です。  わたしたちは、大学で学ぶことの醍醐味を味わいたいと渇望する多数の学生さんが参加してくれることを待ち望んでいます。

Multilateral Financial Institutions: Rules and Practice
2020年度開講

Multilateral Financial Institutions: Rules and Practice

This course focuses on the nature, roles and operations of multilateral financial institutions (more commonly known as international financial institutions (IFIs)) in the architecture of international development and rule-making. A variety of such IFIs are examined, including Bretton Woods institutions, other global financial organizations and specialized agencies of the United Nations, and major regional development banks. Students, through this course, are expected to achieve a conceptual foundation of understanding the rules and practice of the IFIs, and practical apprehension of how such rules and practice are developed and applied in reality. Students will also be encouraged to consider practical solutions to factors that can impede the effective and efficient delivery of the development mandate of the IFIs. This course also offers an opportunity for students to learn from experienced practitioners how to start and develop a career in IFIs and the key characteristics of international civil service system.

歴史的建築工学
2020年度開講

歴史的建築工学

現在、歴史的建築物の活用と改修の需要が急増している。文化財建造物からごく普通の既存住宅まで、多様な「古い建物」との付き合い方が、連続的に考えられるようになってきた。 修理・増改築を行い、建物を使い続けるためには、構造・防火・省エネ・意匠など様々な分野で新築とは異なる知識を持った専門家の協働が求められる。 本講義は、歴史的建築物の工学的な側面を対象とし、当該分野の専門家をお招きして、基礎的な知識と最新の知見について学ぶとともに、議論を行う。

知の構造化論
2020年度開講

知の構造化論

本講義では、実社会で生じる様々な問題や課題に対して、分野や時勢を越えて知を抽出、分析する手法を学び、実データに対する処理を体現しながら議論を進めることを目的とする。本年度はまず以下のテーマについて開講する。受講生は、共通的な内容の講義の後、いずれかのテーマを選択し、それぞれのテーマに対する議論をゼミ形式で進める。 λ 人文知の構造化:岩波「思想」を題材に 岩波書店が1921年に創刊した日本を代表する思想・哲学ジャーナル 「思想」90年分のデジタル化とその知の構造化を実践する。20世紀の日本哲学の歴史的を分析し、議論を進めることで、人文学と情報学との融合を体現する。 λ 医療情報の構造化 医療情報分野では、新しい治療法や患者状態など大量の情報を緻密に扱う必要があり、かつ、経営、法律、倫理、患者のQOLなど多くの実際的要素を考慮しなくてならない。実践的な場への情報技術の実装と、価値の創出を試みる。 (本講義は、講義形式の4回分を公開し、残りの演習形式の回は非公開とします。)

不安の時代(朝日講座「知の調和―世界をみつめる 未来を創る」2020年度講義)
2020年度開講

不安の時代(朝日講座「知の調和―世界をみつめる 未来を創る」2020年度講義)

20世紀後半と比べて現代の日本では、将来の就職、結婚、老後がどうなるかが不透明になっており、自分の将来像を描きにくくなっている。国家が経済的、政治的に衰退に向かっているという予測を耳にする機会も増え、社会や国家の将来に対する不安もかつてないほど高まっている。一方、グローバル化と社会の複雑化に伴い、国外の様々な集団はもちろんのこと、同じ社会や共同体に属している他の人々の考え方や行動の意味も把握しにくくなっている。そのためか、特定の集団を、自分たちを脅かす悪しき「他者」と見なすことで、本来は複雑であるはずの不安の背景や原因を単純化し、恐怖や敵意といった感情を煽ることで、自分たちの集団を結束させようとする現象もしばしば見受けられる。このような現象は日本に限った話ではなく、欧米においても外国人や異教徒を排斥しようとする動きや右傾化が起きている。 このような趨勢が明るい未来につながるとは考えにくい。そこで本講座においては、宗教学、歴史学、社会学といった様々な切り口から、個人や社会に不安が生じる背景やメカニズム、不安と「他者」の関わりなどについて考察する。不安に対峙するのにまず必要なことは、安易でシンプルな解決法に飛びつくことではなく、困難で複雑な状況への理解を深めることだからである。不安からの脱却は理解の延長上にある。一連の講義を通じて履修者には、情動に流されることなく現実を見据える視座を育み、不安の時代を生き抜くためのヒントを手に入れてもらいたい。

International Refugee Law - Essentials and Comparatives
2019年度開講

International Refugee Law - Essentials and Comparatives

Course 1 – “Understanding the essentials: International Refugee, Protection, Human Rights and Migration -Law, procedures and assessment” - 6 seminars held on 15-17 October (at 1650 to 2030) at Komaba Course 2 – “Wider aspects of international Protection law, practices and the treatment of refugees and migrants AND in depth Comparative assessment of several Asian Court decisions with international norms.”-6 seminars held on 12-14 November (at 1650 to 2030) at Komaba The last seminar will be as the side-event of the conference of Japan Association for Human Security Studies and Japan Society for International Development on 17 November at 1845-2030 Course 1 : “Understanding the essentials” 1. Introduction and background – The essentials of the individual in Human Rights, Human Dignity and Human Security. Overview of the whole Human Rights framework 2. How Refugee other International (Complementary) Protection / non refoulement laws and obligations fall within this framework. A closer look at all the Refugee Convention 1951, Protocol 1967 its background and the role of the UNHCR. How and why refugee and other protection is part of this international framework and NOT the same as Domestic Migration law. 3. Who is a “refugee “and the “Structured approach” to assessment of asylum claims covering: RSD pursuant to Article 1A (2). Core issues 1 and 2:” Country of origin Information (COI)” and” Credibility Assessment –the facts as found/accepted.” 4. RSD Core issues 3 and 4: “The nature and seriousness of the harm/Being persecuted”. “Well-founded fear-Risk of harm”. 5. RSD Core issues 5, 6 and related issues: “for reasons of” and Convention reasons”, “Exclusion” and “Cessation”. International law on Fair procedures, rights to an effective remedy and fair trial. 6. Complementary protection and why and how all IP assessment should done together. A short case study (50 mins)? Comments. Feedback, Q and A. Course 2 :“The wider aspects of international Protection and Migration law and practices, and treatment of claimants/refugees. Case studies of actual published Japanese cases with international norms using comparative judicial assessments” 1. The 2018 Global Compacts on Refugees and Safe, Orderly and Regular Migration. (with Sato sensei and others for Japan’s approach). (With assistance from UNHCR Tokyo): Statelessness, Mandated refugees, and resettlement, reception and treatment of claimants / vulnerable persons (New Zealand and Japanese approaches). 2. Comparative domestic humanitarian migration law and where protection law and migration law can overlap. Detention and alternatives to detention, assimilation programs, education, family unity (New Zealand and Japan). Climate change and forced migration challenges (particularly in the Pacific). 3. * Legality of the status of claimants during assessment – comparative Visa regimes. (Does the Japanese approach have perverse, abusive results?). Comparative Court assessment/appeal decisions /case studies 3-5 actual Japanese (?1 Korean ) Court decisions with comparative assessment according to “International” norms of refugee law by IARMJ judges. 4. Comparative case assessments - As above. 5. Thursday 14th afternoon: continue as above. 6. As above and Final summary and Q and A 7. Final part of course is to attend the Joint Conferences of JASID/JAHSS /ANRIP at Todai Komaba. *For 13, 14 and 17 November Martin Treadwell ( President of IARMJ Asia Pacific chapter ) will join the Seminars.