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画像によるイノベーションを目指す半世紀(安田浩最終講義)
2006年度開講

画像によるイノベーションを目指す半世紀(安田浩最終講義)

【研究概要】 超高速通信網及びその応用、インターネット及びその応用、 画像処理・画像符号化・知的財産権保護技術の研究ならびに感性工学研究 【教授略歴】 1967年 東京大学工学部電子工学科卒業 1972年 同大学院工学系研究科電子工学専攻 博士課程修了 1972年 日本電信電話公社入社 1978年 米国カリフォルニア州パサデナ市ジェット推進研究所 客員研究員 1987年 NTTヒューマンインターフェース研究所 画像メディア研究部長 1992年 NTT企業通信システム本部 開発部長 1995年 NTT理事・情報通信研究所所長 1997年 NTT退社 1997年 東京大学 教授 先端科学技術研究センター 1998年 東京大学 教授 国際・産学共同研究センター 2003年 東京大学 教授・国際・産学共同研究センター長 2005年 東京大学 国際・産学共同研究センター長任期終了

見えないものを見えるようにする(梅澤喜夫最終講義)
2006年度開講

見えないものを見えるようにする(梅澤喜夫最終講義)

【研究概要】 1)生きた単一細胞内の情報伝達過程を可視化検出する光プローブ 2)分子間電子トンネル効果に基づく化学種,官能基の選択的可視化検出法の開発 3)膜界面でのイオン・分子認識と化学センサー 【略歴】 生年月日 1944年6月5日 1967年 東京大学理学部化学科卒業 1967年 東京大学大学院理学系研究科化学専攻修士課程入学 1972年 同博士課程修了,理学博士 1973年 東京大学理学部助手 1974年 シンシナティー大学博士研究員 1975年 ノースカロライナ大学(チャペルヒル)博士研究員 1982年 ブダペスト工科大学客員研究員(JSPS) 1983年 オハイオ州立大学客員助教授 1985年 北海道大学理学部教授(分析化学講座担当) 同大学院環境科学研究科教授兼担 1992年 東京大学理学部教授に配置換(分析化学講座担当) 1993年 東京大学大学院理学系研究科教授(組織変更) 1999年1月〜2003年12月 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST)研究代表者

私の物性基礎論・統計力学-研究者として、教育者として-(和達三樹最終講義)   
2006年度開講

私の物性基礎論・統計力学-研究者として、教育者として-(和達三樹最終講義)  

【研究概要】 物性基礎論・統計力学、とくに非線形物理学 【教授略歴】 1945年 2月10日生まれ 1967年 東京大学理学部物理学科卒業 1970年 ニューヨーク州立大学大学院卒業(Ph.D.) 1970年 ニューヨーク州立大学研究員 1971年 東京教育大学光学研究所・助手 1975年 東京教育大学光学研究所・助教授 1975年 アルバータ大学客員研究員 1978年 筑波大学物理工学系・助教授 1980年 東京大学教養学部・助教授 1990年 東京大学理学部物理学科・教授

量子力学 第3
2005年度開講

量子力学 第3

現代科学技術の多く側面は量子力学を含む物理学に基礎を おいている。本講義は、量子力学第一、第二に引き続くもので、この講義によって学部ないし大学院初等レベルの量子力学が完結する。 本講義 の内容は、固体物理学、統計力学、量子エレクトロニクスなどに引き継がれるものであり、また数学的側面は、微分方程式論、積分方程式論、 固有関数理論、代数学などと密接に関連している。 具体的な議論のテーマは、次のものである。 ・散乱理論 ・相対論的量子力学とスピン ・多電子系の量子力学 ・第2量子化 ・多電子原子 ・光と物質の相互作用

量子力学 第2
2005年度開講

量子力学 第2

量子力学における対称性と摂動論を学ぶ。軌道角運動量、スピン角運動量、2粒子の交換などは量子力学において特徴的な対称性の概念であり、摂動論は一般的 な状態に関する理論であり、計算のための具体的な手続きを与える。この講義は量子力学第I(量子力学の基礎、1次元の量子力学)に続くものである。 まず軌道角運動量について学んだ後、3次元球対称ポテンシャル(3次元井戸型ポテンシャル、水素様原子、3次元調和振動子など)の具体的な問題を考える。 スピン角運動量、スピン軌道相互作用、角運動量の合成についても学ぶ。そのあと、摂動論(時間に依存しない摂動、時間に依存する摂動)、遷移確率、 および変分法等を学び,具体的に様々な問題を解くための手法を身に付ける。具体的な問題を自身で解いて量子力学を使えることを目標とする。量子力学第 III(散乱、多電子問題、電磁場と電子の相互作用)につながる。

統計数理
2004年度開講

統計数理

この講義は主に学部3年生を対象としているが、学部4年生も受講することができる。確率統計、確率過程、信号処理の基礎を、講義と演習を通して習得し、自 在に応用できるようにするのが目的である。この講義によって身に付く事項として、順列と組み合わせ、確率変数と確率分布、ランダムウォーク、ブラウン運 動、ランジュバン方程式、自己相関、雑音、誤差、フーリエ変換、パワースペクトル、ディジタル信号処理などが挙げられる。信号処理については、コンピュー タ上でSPICE3プログラムを用いた演習も行う。
講義一覧
第7回
フーリエ変換とサンプリング定理 | 石川 顕一
第8回
パワースペクトル | 高橋浩之
第9回
SPICEの概要と演習 | 高橋浩之
第10回
SPICEを用いた信号処理回路の設計 | 高橋浩之
第11回
ディジタル信号処理の基礎 | 高橋浩之
第12回
ディジタル信号処理演習 | 高橋浩之

論理回路基礎
2005年度開講

論理回路基礎

この講義は、はじめてディジタル論理回路を学ぶ人を対象とし、回路の理解と設計の基本を学ぶことを目的とする。具体的な流れは、2進数の算法、論理演算、組合せ回路の設計法と代表的な組合せ回路、フリップフロップ、順序回路の設計法と代表的な順序回路、論理回路の実現、メモリ、ディジタル回路からコンピュータへ、という具合である。この授業の特徴は、(1)回路設計などのわかりやすい実例を多数示すことで受講者の理解を容易にした点、(2)クワイン・マクラスキー法などを入れて一般性を高めた点、(3)適切なレベルの演習問題を出し、全問題の解答を示す点、(4)例示した回路を組み合わせることによってコンピュータの基本をボトムアップ的にわかるようにした点、などである。

電子基礎物理学 I
2005年度開講

電子基礎物理学 I

私が量子力学を初めて学んだとき、波動関数の概念とスピンの概念が連続的に理解できなくて、大変困った経験がある。この経験から、本講義は、スピンのよう な不連続系と波動関数で記述されるような連続系が連続的な概念で繋がっていることを感じられるような構成とした。また、この講義は電気系の学生を対象とし ているが、将来、量子力学を専門として利用しない学生も、線形代数を学ぶことができるように、ぜひとも履修することを薦める。

コンピュータハードウェア
2005年度開講

コンピュータハードウェア

この講義では、コンピュータアーキテクチャの基礎を学ぶ。すなわち、コンピュータがなぜプログラムを実行できるのか、その一点がわかることを主目的にして、コンピュータの命令セットと実現機構を徹頭徹尾単純に伝授する。その上で、性能向上の原点であるパイプライン処理、命令レベル並列処理、アウトオブオーダ処理、記憶階層、仮想記憶についてその本質を解き明かす。現実のコンピュータは今も指数関数的発展を続けているが、最先端のハイエンドマイクロプロセッサも、この授業で紹介される基礎技術を縦横に活用したものである。

応用音響学
2005年度開講

応用音響学

音声分析、音声符号化、音声認識、音声合成、音響信号処理、音声対話システムなどに関連する基礎知識について講義する。これらの音声・音響技術は、日本が 世界をリードした分野であり、さまざまなキーアイディアが集積されている。応用としては、携帯電話やMDやMP3などの音声音楽情報圧縮技術などは確立し ているが、音声認識技術や音声合成システムなどは、まだまだ人間には及ばないものの、高度な情報処理技術である。これらの分野は、スペクトル解析、パター ン認識、確率モデル、統計学習、最適解探策などの基本概念とアルゴリズムの集積である。本講義では、これらの技術の基礎になる知識と概念の習得を目指す。