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世界モデル実習/人間の安全保障実験実習
2005年度開講

世界モデル実習/人間の安全保障実験実習

本講義は、マルチエージェント・シミュレーションとネットワーク・ゲームを大きな柱に、国際関係論における新たな方法論の普及と確立を目指した授業であ る。ある行動ルールに従い、多数の主体が相互作用した場合、一体何が起きるだろうか。いかに単純なルールに基づく相互作用であっても、その結果は必ずしも 自明ではない。マルチエージェント・シミュレーションは、このロジックの交錯が行きつく先を、コンピューターによる数値計算を通して、近似的に確認するこ とができる。一方、ネットワーク・ゲームは、LANを介してつながった複数の人間が、同時進行的にゲームをプレイすることにより、認知的要因や種々の駆け 引き等が、多主体間の相互作用に及ぼす影響を実験的に探ることができる。いずれも国際関係論への適用を念頭においているが、授業ではそれにとどまらず、広 範な社会・自然現象を相手にしたユニークなモデルが取り扱われている。 本年度(2005年度)の授業では、去年まで使用していたWindows版に代わって登場したばかりの(株)構造計画研究所「JAVA版 マルチエージェ ントシミュレータ」(JAVA版 kk-MAS)の使用方法を学部および大学院の学生の皆さんに学んでもらう。簡単なルールを記述することで、コンピュー タの中に、相互作用する多数のエージェントで構成されるモデルを作ることを試みる。 * この講義で用いたJava版KK-MASは、2006年3月に「artisoc」へと名称が変更 されました。
講義一覧

スペイン語の地理
2004年度開講

スペイン語の地理

12回のシリーズで各地のスペイン語のバリエーションについてお話します。スペイン語は世界20カ国で3億5000万人によって話される大言語ですが,そ の地域的な変異は他の諸言語に比べて少ないと言えます。それでも,発音の仕方や単語の形や意味が微妙に異なります。このシリーズではあまり細かい点には立 ち入らず,各地の特徴のなかでとくに重要だと思われる点だけを説明します。 シリーズの構成は,1旅先,2言葉を求めて,3言葉の広がり,の3本立てです。1で各地のスペイン語の様子を簡単に紹介し,2でスペイン語のバリエーショ ン研究について説明し,3で共通のコンセプトについて,世界中のスペイン語を見渡すことにしましょう。私たちの研究グループの調査結果の一部をピックアッ プします。

スペイン語の歴史
2004年度開講

スペイン語の歴史

この授業では、スペイン語の歴史を幅広く概観します。 俗ラテン語から中世末期・近代の入り口までのさまざまなテキストを読みながら現代スペイン語の形成過程とその理由を探ります。 私たちが学んでいるスペイン語の歴史と地理(「スペイン語の地理」をご覧ください)を探ることによって実用語学だけではわからないさまざまな言語現象の根 源的な理由や地理的なバリエーションの実態を知ることができれば,語学そのものへの興味がさらに増し,その効果も上がるのではないでしょうか。

社会学演習
2004年度開講

社会学演習

本演習では、自分で問いを立て、情報を収集し、コンテンツをつくり、構成を決め、分析と発見会学の理論と実践」に至り、最終的な報告である論文を書くとい う一連のリサーチ(=研究)のサイクルを、各自が発見する。文献講読よりは、自分自身のアウトプットを生産することが求められるので、積極的な参加が求め られる。リサーチ・メソッドに関しては、ジェンダー・家族関連の先行文献を主として扱うが、各自の主題はジェンダーに必ずしもこだわらなくてもかまわな い。
講義一覧
第2回
口頭報告の仕方(4年生の研究報告)I | 上野 千鶴子
第3回
祝日 | 上野 千鶴子
第4回
口頭報告の仕方(4年生の研究報告)II | 上野 千鶴子
第6回
先行文献の批判的検討II 1.渋谷知美2003『日本の童貞』文春新書 | 上野 千鶴子
第7回
先行文献の批判的検討III 1.宮本みち子2004『ポスト青年期と親子戦略-大人になる意味と形の変容』勁草書房 第4章 | 上野 千鶴子
第8回
先行文献の批判的検討Ⅳ / 研究計画〆切(4年生以上) 1.山崎敬一2004『社会理論としてのエスノメソドロジー』ハーベスト社 第3章 | 上野 千鶴子
第9回
先行文献の批判的検討Ⅴ / 研究計画〆切(3年生) 1.斉藤環2000『戦闘美少女の精神分析』太田出版 第1章 | 上野 千鶴子
第10回
研究計画書のプレゼンテーション(4年生) | 上野 千鶴子
第11回
先行文献の批判的検討 VI 1.大沢真理2002『男女平等参画社会をつくる』日本放送出版協会 序章・第1章> | 上野 千鶴子
第12回
研究計画書のプレゼンテーション(3年生) | 上野 千鶴子
第13回
定性情報処理の技法 I | 上野 千鶴子
第14回
定性情報処理の技法 II | 上野 千鶴子
第15回
夏合宿 コンテンツをつくる | 上野 千鶴子
第16回
論文の書き方(講義) | 上野 千鶴子
第18回
目次を作る(3年生)/ コメンテーターを決める / 草稿〆切(4年生) | 上野 千鶴子
第19回
草稿を書く+コメントをつける(4年生)I | 上野 千鶴子
第20回
草稿を書く+コメントをつける(4年生)II/ 草稿〆切(3年生) | 上野 千鶴子
第21回
草稿を書く+コメントをつける(3年生)I | 上野 千鶴子
第22回
草稿を書く+コメントをつける(3年生)II | 上野 千鶴子
第23回
卒論報告会(4年生)I | 上野 千鶴子
第24回
卒論報告会(4年生)II | 上野 千鶴子
第25回
卒論報告会(4年生)III | 上野 千鶴子
第26回
卒論〆切 | 上野 千鶴子
第27回
研究報告(3年生)I | 上野 千鶴子
第28回
研究報告(3年生)II | 上野 千鶴子

ケアの社会学
2004年度開講

ケアの社会学

ケアは介護、育児、介助等をふくむ広義の概念であり、自立できない個人を援助する行為をさす。だが、これまでケアは長い間、家族という私的領域のなかで見 えない労働とされてきた。少子高齢化のもとケアが焦点化するなかで、ケアは労働か、どんな労働か、だれが担うのか、それはなぜか、ケアを受ける側の権利と は何か等の今日的な門題を検討する。介護保険と支援費制度にも言及する。
講義一覧
第1回
イントロダクション/ケアとは何か?/ケアの倫理? | 上野 千鶴子
第2回
ケアワークとは何か?/ケアの問題化 | 上野 千鶴子
第3回
家族介護とは何か/近代家族とケアの私事化 | 上野 千鶴子
第4回
ケアの社会化と福祉国家・社会 | 上野 千鶴子
第5回
「べてる」に学ぶ/当事者研究のススメ | 上野 千鶴子
第6回
比較福祉レジーム論のジェンダー批判 | 上野 千鶴子
第7回
介護保険と地域福祉/官民共の協働 | 上野 千鶴子
第8回
ケアワーカーとは誰か? | 上野 千鶴子
第9回
ケアする側の論理/ケアされる側の論理 | 上野 千鶴子
第10回
当事者主権 | 上野 千鶴子
第11回
介護保険の見直し | 上野 千鶴子
第12回
ケアの未来/脱家族化/老幼障の一元化 | 上野 千鶴子

ビジョンとミッション-海事・海洋、エネルギー・環境、構造基準-(湯原哲夫最終講義) 
2006年度開講

ビジョンとミッション-海事・海洋、エネルギー・環境、構造基準-(湯原哲夫最終講義) 

【研究概要】 構造健全性、安全評価学 環境・エネルギーの技術開発と政策 次世代造船・海洋産業の構想研究 技術経営学(研究開発のマネージメント) 【教授略歴】 1944年 生まれ 1970年 東京大学大学院 工学系研究科 修了 1971年 三菱重工株式会社 技術本部(技術管理部) 1971年 同上 長崎研究所 強度研究室 研究員 1975年 動燃事業団 高速増殖炉開発本部 原型炉準備室プロジェクトエンジニア 1980年 三菱重工 技術本部 長崎研究所 主任 1982年 工学博士取得(東京大学) 1986年 同 長崎研究所 主務 1991年 スタンフォード大学 経営大学院 エグゼクティブ・プログラム 留学 1992年 三菱重工 技術本部 長崎研究所 強度研究室 室長 1995年 同 長崎研究所 次長・船舶海洋部門長 1997年 同 横浜研究所 所長 2000年 長菱エンジニアリング 参与 三菱重工 技術本部顧問 2002年 東京大学大学院 工学系研究科 教授 2007年 定年退官 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 特任研究員 2008年 大学院工学系研究科特任教授就任 海洋技術フォーラム代表幹事 日本機械学会発電用設備規格委員会委員長 (NPO)日中環境エネルギーシステム促進機構 代表 米国機械学会規格基準理事会理事(Board of Director)など

ABR(聴性脳幹反応)とともに切り拓いた聴覚・神経科学の進歩(加我君孝最終講義)
2006年度開講

ABR(聴性脳幹反応)とともに切り拓いた聴覚・神経科学の進歩(加我君孝最終講義)

【研究概要】 耳科学 聴覚医学 神経耳科学 【教授略歴】 1971年、東京大学医学部医学科卒業。 東大病院研修医、帝京大学医学部耳鼻咽喉科学教室助手、講師、助教授を経て、1992年より現職。 米国ジェファーソン医科大学の医学教育・医療研究所、UCLA脳研究所に留学。現在、ジェファーソン医科大学客員教授。 主な研究分野は、聴覚認知、両耳聴、脳と言語・音楽、聴性脳幹反応の臨床応用、乳幼児の難聴バランス機能の発達、言語の神経科学。臨床は聴力改善手術を中 心とする"耳科手術"。耳科学・平衡神経学・小児耳鼻科・心身医学神経心理学などの関連領域を含め、末梢から大脳、新生児から老人、手術からリハビリまで 幅広い視野で取り組んでいる。 日本耳鼻咽喉科学会副理事長 日本耳科学会編集担当理事 日本めまい平衡医学会理事 日本認知神経科学会理事 日本神経心理学会理事

回路網と超電導(仁田旦三最終講義)
2006年度開講

回路網と超電導(仁田旦三最終講義)

【研究概要】 超電導応用機器 【教授略歴】 1944年 兵庫県西宮市に生まれる 1967年 京都大学工学部電気工学第二学科卒業 1969年 京都大学大学院工学研究科電気工学第二専攻修了 1972年 京都大学大学院博士課程単位取得退学 1972年 京都大学工学部助手 1980年 京都大学工学部助教授 1996年 東京大学大学院工学系研究科教授 電気学会会長代理・上級会員 IEEE会員 (Council of Applied Superconductivity) 低温工学協会理事 超電導エネルギー貯蔵研究会理事長

血管新生因子の癌と炎症への関与(澁谷正史最終講義) 
2006年度開講

血管新生因子の癌と炎症への関与(澁谷正史最終講義) 

【研究概要】 複合領域 /基礎生物科学/分子生物学 【教授略歴】 1970年    東大医学部医学科卒 1970-73年  東大病院第三内科などで臨床研修 1973年-76年 東大医科研、化学研究部(上代淑人教授) 大腸菌の遺伝子発現調節機構を研究 1976年7月  東大医科研、化学研究部助手 1979年9月  米国ロックフェラー大学、花房秀三郎 教授のもとへ留学、 RNA腫瘍ウイルス、がん遺伝子を研究 1982年9月  帰国、東大医科研、細胞遺伝学研究部助教授、 1990年12月  同  教授 がん関連遺伝子群、プロテインキナーゼ群、 血管内皮増殖因子と受容体などを研究

好奇心の趣くまま(岡部洋一最終講義)
2005年度開講

好奇心の趣くまま(岡部洋一最終講義)

【研究概要】 超伝導エレクトロニクス、生体磁気、ニューラルネットワークス 【教授略歴】 1943年 東京生まれ 1967年 東京大学工学部卒 1989年 東京大学電子工学科教授 1990年 先端科学技術研究センター教授 1999年 先端科学技術研究センターセンター長 2001年 情報基盤センターセンター長 2002年 工学系研究科電子工学専攻教授 2006年 放送大学教授(メディア教育開発センター理事(非常勤)兼任) 2006年 東京大学名誉教授