だいふくちゃん通信

2020/12/15

こんにちは、OCWスタッフです。

2020年は新型コロナウイルス流行のため、まさかこのような1年になるなんて…と思うことばかりでしたね。

なかなか自由に外出できなかったり、今まで以上にいろいろなことに気を遣いながら生活しなければいけなかったり、大変な思いをされたり、不安、イライラを抱えている方も多いかと思います。

OCWスタッフも春からほぼ在宅勤務となり、慣れない中での作業は大変でした…。

元通りとはいかないまでも、もう少し過ごしやすい日々が戻ってきてくれたらなぁ…と願っています。

そして、OCWが皆さんの『おうち時間』を充実させるお手伝いができるよう、ますますコンテンツを充実させていけたら、と思っています。

さて、2020年のだいふくちゃん通信の締めくくりは、昨年好評でしただいふくちゃんの選ぶおすすめ講義の第2弾です!

だいふくちゃん目線で講義をたっぷり紹介してもらいたいと思います!ではさっそくだいふくちゃんにバトンタッチしてたくさんお話してもらいましょう❤

[…続きを読む]
2020/11/30

こんにちは、UTokyoOCWスタッフです。

先月から続くノーベル賞特集の第4回は、平和賞を受賞した国連世界食糧計画(WFP)も理念として掲げている「人間の安全保障」を取り上げてみましょう。国連が1994年に提唱した「人間の安全保障」という構想は、従来の主権国家による安全保障の枠組みでは対処しきれない国際的な人権保護や、そもそも国家による国民統合や実効支配が失敗している地域での人道支援を円滑に行うために打ち立てられました。WFPが今日ノーベル平和賞受賞に至るまで国際的に活動を続けられたのも、多くの国々がこの理念に賛同してきたからとも言えます。そこで今回は、人間の安全保障を扱った2007年度開講学術俯瞰講義「社会から見たサスティナビリティ―平和・開発・人権」からいくつかの講義をご紹介します。

[…続きを読む]
2020/11/11

こんにちは、UTokyoOCWスタッフです。

今年のノーベル文学賞は、アメリカから社会に寄り添ったメッセージを発し続けてきた現代詩に対して授与されました。詩や韻文というと、小説や散文と比べて私たちが自ら手に取る機会は少ないものの、その韻律は私たちの音への感覚を喚起しながら、時代や文化を通じてより強いメッセージを訴えかけます。一方でそうした詩歌は、一時的に消費されて終わるのではなく、そのメッセージと共にそれを読み解く術も受け継がれてきました。今回は、英語と日本語の詩の中で息づく伝統的な修辞法や、現実に対して詩が訴えかける効果について取り上げた講義をご紹介します。

[…続きを読む]
2020/10/30

こんにちは、UTokyoOCWスタッフです。

ノーベル賞シリーズの第2回は、ノーベル物理学賞に焦点を当ててみましょう。今年の同賞の受賞理由は、ブラックホールの存在とそれが私たちの銀河の中心にあることの証明でした。宇宙についての理解をすすめるブラックホール研究の最大のポイントは、他の惑星と異なり観測が難しく、ブラックホール独特の理論の上に成り立っていることにあります。ブラックホール研究は、直近の宇宙に関する研究の一つの潮流である、実は宇宙は目に見えない物質で満ちているというブラックマター(暗黒物質)の問題とも深く関連しています。そこで今回は、以上の問題に対して、長年アプローチし続けてきた宇宙物理学の先生方の講義をご紹介します。

[…続きを読む]
2020/10/20

こんにちは、UTokyoOCWスタッフです。

今年も10月初旬より、ノーベル賞受賞者の発表が連日報じられました。ノーベル賞というと、それが突然現れた世紀の大発見のように思われることもありますが、その内実は脈々と引き継がれる研究が結実した一つの側面に過ぎません。そこで、OCWでは全6回にわたって、今年のノーベル賞各賞や、受賞した研究と関連した分野の研究について、東大で行われた講義をもとにご紹介します。

[…続きを読む]
2020/09/30

こんにちは、UTokyoOCWスタッフです。

昨今ではマスメディアを通じて、「社会学」という学問も広く世間に知られるようになりました。しかし、社会学専攻のコメンテーターが現代社会の諸問題に対して鋭く語る姿が映し出される一方で、社会という膨大な守備範囲を有するこの学問を支える方法論や問題意識といった部分については、まだ十分理解されているとは言えないでしょう。この社会学の奥深さと隣り合う不透明さに対して、日本社会学会は今年4月に進路に悩む高校生に向けて「社会学への誘い」(https://jss-sociology.org/school/)というウェブページを開設しています。そこで今回はUTokyoOCWでも、2010年度に開講された学術俯瞰講義「社会学ワンダーランド」(https://ocw.u-tokyo.ac.jp/course_11328/)を通して、社会学の研究者が何を明らかにしようとしているのか、その一端をご紹介します。

[…続きを読む]
2020/09/25

こんにちは、UTokyoOCWスタッフです。

多くの大学では、すでに秋学期が始まっています。東京大学でも、前期課程2年生が進学振り分けを経て、今秋からオンラインを原則としながらも少しずつ自分の学部課程の講義を通して、より専門的な学知を深める入口に立っています。もちろん、誰にとっても新しい学びの可能性は等しく開かれていますが、中でも我々の探求心を刺激するのは、既存の学問の間で化学反応を起こし、そこから生まれる新たな気づきにあふれた研究です。そこで今回は、私たちの生活にも馴染みあるテーマが扱われることの多い「経済学」に関連した講義の中から、従来とは異なる切り口から学ぶことのできる講義を「ななめから見る経済学」と題して紹介します。

[…続きを読む]
2020/08/27

こんにちは、UTokyoOCWスタッフです。

来月下旬から、多くの大学で秋学期がスタートします。都市圏の大学では、原則リモートによる講義を続けながら、少しずつ日常へ回帰していこうと模索が続けられています。一方そうした模索の過程で、先月までの大学における活動の様々なデータがまとめられました。中でも、九州大学で行われた調査では、リモート講義で続けられた先学期において、半数近くの学生が心身の不調を感じ取っていることを明らかにしました(毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20200823/k00/00m/040/107000c ※記事掲載期間2020年8月23日~2020年9月23日)。こうした環境の変化に対して、2000年前後から欧米の大学では「マインドフルネス」という対処療法が共有されています。マインドフルネスの根底は、心理学の知見を用いて、自分の心のメカニズムを客観的に把握し、適切な対処法を選択することにあります。そこで今回は、自分を知るための心理学講義として、2008年度開講の学術俯瞰講義「心に挑む―心理学との出会い、心理学の魅力」から3つの講義をご紹介します。

[…続きを読む]
2020/08/17

こんにちは、UTokyoOCWスタッフです。

既に多くの大学では、春から続くオンライン授業にひと区切りがつき、夏期休暇に入りました。大学に関わる誰しもが初めての経験の中で、手探りながらもひたむきになんとか最後まで走り切った期間だったのではないでしょうか。しかし孤立した学習環境の中で、単位認定のために例年よりも多くの課題をこなしながら、「自分はいったい何のために/どうして勉強しているのか」と五里霧中に陥ることもあったかと思います。そこで今回は、のびのびと学ぶ楽しさを改めて感じられるように、「数学と生活」をテーマにした講義をいくつかご紹介します。

[…続きを読む]
2020/07/30

こんにちは、UTokyoOCWスタッフです。

今年2月のダイヤモンドプリンセス号への対応から日本における新型コロナウイルスへの対応が本格的に始まりましたが、それから半年近くが経過しようとしています。この期間中、ウイルスが私たちの生活にもたらしたある種の「例外状態」は、これまで私たちの日常の中に埋没していた問題―例えば感染症(ないしは科学)と国家など―を浮き彫りにしてきました。しかし、「例外状態」をめぐる思索は新型コロナウイルス以前の歴史においても、とりわけ人間にとって不可避な死という現象を取り上げることを通して続けられてきました。そこで今回はそうした思索の一端として、学術俯瞰講義「死すべきものとしての人間-生と死の思想(2009年度開講)」からいくつかの講義を紹介します。

[…続きを読む]