【2022年度を振り返る!】だいふくちゃん通信ライターが紹介する人気記事
2023/08/23

みなさま、この暑い夏をいかがお過ごしでしょうか。
日頃、だいふくちゃん通信をお読みくださり、誠にありがとうございます。
だいふくちゃん通信は、東京大学で学ぶ現役大学生・大学院生を中心に、卒業生やOCWのスタッフを交えて、持ち回りで執筆しています。

この記事は、学生ライターの大澤亮介さんが、2022年12月にチームメイトに向けて書いた内部のコラムです。
大変良い紹介文だったため、みなさまにもご覧いただきたく、この度、公開いたしました。
暑い夏に、大澤さんの熱い思い、お届けいたします!

一部、編集してお送りします。
また、アクセスランキングは執筆当時のものであり、現在は更新されております。
ご了承くださいませ。

(OCWスタッフ)

2022年だいふくちゃん通信アクセスランキング ベスト5

だいふくちゃん通信とは、UTokyo OCWの動画を紹介しているブログ特集記事のことです。
まだUTokyo OCWを見ていない方々に、動画の内容に興味を持ってもらうために、毎週記事を更新しています。

現在の、学生ライターがだいふくちゃん通信を書く体制になって1周年!(2022年12月当時)
ということで、2022年に公開されただいふくちゃん通信の閲覧数をOCWスタッフの方に集計していただき、ベスト5をランキングにしてみました。
集計期間は、2021年12月01日〜2022年12月01日です。

2022年に公開されただいふくちゃん通信の記事は50本以上!

まだ読んだことがないという方、どれを読んだらいいか分からないという方、この機会におすすめの記事を読んでみましょう!

第5位 20世紀最大の哲学者、ハイデガーについて知りたい方へ【「存在」とは何か】

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_711/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2009s_gfk_09kumano/

  • 2022年05月25日 公開 
  • 1,334 PV(2022年12月当時)

「存在」とは何かという極めて哲学的な問いに対し、ハイデガーはどうアプローチをしたのか。
「現存在」や「世界内」とは、どんな概念なのか。
簡単には分かりにくいハイデガーの功績を紹介するとともに、「他者」「死」とは何かという、これもまた哲学的な問いに続くヒントを与えてくれる記事です。

第4位 【今一度 振り返ってみよう 日本の宗教観】宗教はあぶない?!

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_82/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2006a_gfk_sueki/

  • 2022年08月24日 公開
  • 2,221 PV(2022年12月当時)

多くの日本人は特定の宗教を信じていないとされていますが、かといって宗教に無縁かと言われると、全くそんなことはないはずです。
日本では政教分離が原則となっていますが、2022年の日本では政教分離や宗教というテーマに触れ、考える機会が多くありました。
今に続く宗教観はどうやってできあがったのか。
近代日本における政治と宗教の関わりを紐解いていくことで、日本の宗教がどんなものなのか、理解していきます。
「オウムから10年」、同時多発テロ、イラク戦争、首相による靖国神社参拝といった政治と宗教に注目が集まるできごとを経た時代、2006年に行われた講義を紹介した記事が、時事要素も相まってか、4位に!!

第3位 「善」を求める正義感が「悪」に転じうるのはどうして?【「善」と「悪」のパラドックスとは】

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_2077/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/eaa06/

  • 2021年12月10日 公開
  • 3,825 PV(2022年12月当時)

「『自分は正しい、正義だ』という思い込みが危険だという実感、ありませんか?」という問いかけから始まる、この記事。
「善」と「悪」の繋がりについて、「善が実は悪であること」「悪が実は善であること」「善と悪は同じであること」という3つのパラドックスを簡潔に紹介しながら、考察していくことができます。

第2位 【自閉症の人は不安を感じやすいのか】不安の仕組みについて考える

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_2028/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2020a_asahi_watanabe/

  • 2022年05月31日 公開
  • 6,438 PV

「不安症」と聞くと、あまり馴染みがないかもしれませんが、単に「不安」と言われれば、おそらく誰もが経験したことがある感情でしょう。
この、不安を極度に感じて日常生活に支障が出る不安症と、自閉スペクトラム症(ASD)と呼ばれる発達障害は、似たような難しさを抱えています。
誰もが感じる不安を発端に、不安症とASDの関係性、そして、その他の様々な精神的な症状や発達障害に、どう対処していくべきなのか、我々はどう捉えればいいのか、考えることができます。

第1位 ウクライナ情勢をより深く理解するために〜国際法入門〜

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1317/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/2014_asahi_11_mori/

  • 2022年03月08日 公開
  • 17,541 PV

国家同士の関係を規律している国際法。
国家間の関係にルールがありながらも、ロシアのウクライナ侵攻という事態に至ってしまったのは、なぜなのか。
そもそも国際法とはどんなものなのか、そしてどうやってできていったのか。
武力不行使原則や、日本でも度々話題になる集団安全保障といった仕組み・原則を学びながら、ウクライナ侵攻に繋がった国際法の「穴」を知ることできます。
今年、世界を揺るがした時事問題を、国際法という側面から紹介した記事が、全記事の中でもダントツの人気となりました。

番外編 その1 第6位〜10位

惜しくもベスト5を逃した6〜10位の記事も紹介します!!

第6位 【東大の建築はなぜゴシック様式?】東大を作った建築家・内田祥三に迫る

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1249/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/gfk2014s-03/

第7位 「家族」の基準って何?「家族」って誰のこと?【「家族」の境界線について考える】

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1237/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2013a_gfk_akagawa/

第8位 少数派のヒトラー政権が権力を集中させるまで【緊急事態条項について考える】

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_2033/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/asahikouza-2020-09/

第9位 哲学が戦争を支えてしまった歴史を知っていますか?【京都学派の田辺元と九鬼周造の思想を知る】

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_2075/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/2021s_eaa_04/

第10位 ロシア文学研究者による『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』解説【だいふくちゃん通信】

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_709/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2009s_gfk_numano/

番外編 その2 大澤の印象に残った記事

ここからはおまけです。

私(大澤)は、だいふくちゃん通信の校正作業などで、比較的、だいふくちゃん通信をたくさん読んでいる方だと思っています。

せっかくなので、ここで、個人的に印象に残っているおすすめの記事を2つ紹介します。
(記憶力がないので2つとも下半期からです、すみません。)

みなさんも、ぜひ、自分のお気に入りを見つけてください!!

数学と物理学が形作る暗号の未来

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1120/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2012a_gfk_koashi/

シーザー暗号の導入が、まず、好きです。
RSA暗号や量子鍵配送といった、難しそうだ(というか難しい)けど身近に使われている手法を、馴染みのない人にも分かりやすいように説明してくれます。
そして、これらの理解に必要な素因数分解や量子についての基礎知識も提供してくれていて、数学や物理がどのように社会で役に立つかということにも気づくことができます。
全人類に読んでほしい!!

【「お化け」のうさわさはどのように広まるのか】クダンの誕生から近世の社会を考える

講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_827/
コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2010a_gfk_satou-2/

導入部分に、「『お化けから社会に迫ることができるなんて、なんか面白そう!』 まずはこんなふうな、軽い気持ちで読み進めていただければと思います」という文があるのですが、本当にその通り。
そもそも、私は「社会学」がどんなものかよく知らないし、しかも「お化け」がその研究対象になっているなんて、よく分からなすぎる!
しかし、この記事を読むと、「へ〜、こんな研究やアプローチがあるのか〜」と納得してしまいます。
面白い大学の授業を世に広めることができる、OCWの真髄を体現するかのような記事だと思いました。

引き続き だいふくちゃん通信をよろしくお願いいたします

以上、大澤さんが書いてくださった、2022年の振り返りでした。
このように、学生同士でも互いの記事やOCWの講義コンテンツそのものを楽しみながらお仕事しています。

2023年度も引き続き、だいふくちゃん通信を継続的に公開しています。
今年度はさらに、理系の記事、経済やアートに関する記事も増えてまいりました。

ちなみに、2022年のこのコラムの執筆時以降、最も反響が大きかった記事は、2007年に公開された故・坂本龍一氏の講義を紹介する記事 「教授」坂本龍一の東大講義録【「自己表現」でない音楽とは? です。

また、同2022年、「東大発オンラインメディア UmeeT」にて、OCWをはじめとする UTokyo Online Educationの取り組みを2回に渡って紹介してくださいました。
こちらの記事も、だいふくちゃんライターを兼任している学生さん(当時)による力作です。併せてお読みくださると、よりUTokyo OEの楽しみ方を詳しく知っていただけると思います。

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今回のランキングで掲載していない記事も、全て一つ一つが、オリジナリティ溢れる視点と豊かな感性によって書かれた、かけがえのないものです。

それはもちろん、OCWの大元のコンテンツである講義資料・講義動画あってこそです。
貴重な教材の提供にご協力くださる講師のみなさまに感謝いたします。

そして、OCWはご視聴・ご活用くださるみなさまに支えられて活動を継続しております。
今後とも、UTokyo OCW・だいふくちゃん通信をお楽しみただけましたら幸いです。

(OCWスタッフ)

<文/大澤 亮介(東京大学学生サポーター)・加藤なほ>

●他の講義紹介記事はこちらから読むことができます。