統計データ解析 II
ビッグデータの時代と言われている。近年、データの計測およびストレージ技術の発達とともに、大規模データから適切に情報抽出し、それを意思決定に活用することが必須のリテラシーとなっている。いっぽうデータの形式と対応する解析法の変化は著しく、新しい方法を正しく利用するために、普遍的な統計科学の原理を理解することが重要である。基礎となる統計数理とともに、具体的な統計解析手法とその運用を、統計ソフトウエアによるデータ解析実習を通じて習得する。 統計データ解析Ⅱでは、統計ソフトウエアRの説明の後、高次元大規模データに潜む相関構造を発見し計量する多変量解析、および時系列データの基本的な解析法を学ぶ。統計手法の運用とデータハンドリングを実習することに加え、微分積分学、線型代数学等の前期課程数学と連携し、数理科学的側面を意識しながら、実験を介して統計手法の合理性と体系を感得する。
- 1. 統計ソフトウェアR の基本的使用法 1
- 2. 統計ソフトウェアR の基本的使用法 2
- 3. 行列とその演算
- 4. データの抽出
- 5. データの可視化
- 6. 連続分布
- 7. 多次元確率変数と多変量分布
- 8. 重回帰分析・最小二乗法
- 9. 分析の評価
- 10. 主成分分析
- 11. 判別分析
- 12. 時系列解析の概要
- 13. 時系列解析・クラスター分析
講義一覧