この国のかたち−日本の自己イメージ(学術俯瞰講義)
2013年度開講

コーディネータ: 長谷部恭男(法学部)
ナビゲータ: 福岡安都子(教養学部)
日本国憲法を改正しようという議論が盛んです。提案されている改正がどのような法的な意味を持つか(持たないか)も問題ですが、この講義ではそうしたホットな議論から少し距離をとって、憲法改正論議の背景にある、日本という国の自己イメージ(の不安定さ)について考える材料をみなさんに提供しようと思います。憲法を変えたいと思う人は、現在の憲法に示された国のすがたに違和感を抱く人たち、それとは異なる日本のイメージに共感を覚える人たちのはずです。
人に人柄があるように、国にも国柄があります(そのイメージも人それぞれですが)。日本の国柄は過去、どのようなものだったのか。現在の日本の国柄はどのようなものか。それを考えるきっかけをこの講義から見つけて下さい。
憲法学から見た国家
「憲法」は変えることができるか?
日本の思想と憲法
刑法学から見た国家
戦争の歴史から国家を見る
戦後日本社会と自己イメージの再定義
憲法の運用と「この国のかたち」