2011年度開講
震災後、魂と風景の再生へ(朝日講座「知の冒険—もっともっと考えたい、世界は謎に満ちている」2011年度講義)
コーディネータ:加藤陽子、阿部公彦
東日本大震災の被災地で生きる人々、亡くなられた人々、
未曾有の災害に対して固唾をのんで見守った人々。
このようなすべての人々、あるいはその魂に向け、
魂と風景の再生に捧げる「言葉の花束」を共に想像(創造)することをめざす。
今年度は、文学と思想、歴史、人間についての知である人文知を一つの核とし、
今一つには、人文知とは別個の方法で「永遠」といったものに触れてきた
諸科学が、現在もなお進行中の、この壮絶な悲惨さのなかで何を語りうるのか、
何を遺しうるのか、教員と参加者とが共に考える場としたい。
講義一覧
イントロダクション
震災後、魂と風景の再生へ
第6回
東日本大震災を踏まえた首都圏の地震防災対策のあり方
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目黒 公郎
第7回
リスクと自由―「表現」することの効用と限界
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濱田 純一
第8回
「構造災」を越えて―国策の失敗軌道をどう転換するか―
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松本 三和夫
第9回
原発事故と除染の科学
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児玉 龍彦
第14回
東日本大震災と科学の限界
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纐纈 一起