2015年度開講
媒介/メディアのつくる世界(朝日講座「知の冒険―もっともっと考えたい、世界は謎に満ちている」2015年度講義)
媒介とか媒体などというと、ことの本質にあまり関わらない脇役のように思われそうです。たしかに、書物は書かれている内容が主人公であり、その媒体としての紙やインクなどは、そのために奉仕するだけのものに思われるかもしれません。しかし、媒介や媒体の方に焦点を合わせ、そちらの側からみてみることで、時には世界が全く違った見え方をしてくることすらあります。メディア論を筆頭に、近年様々な分野で進んでいる、そのような観点からの研究の一端に触れることは、われわれのものの見方そのものを根本から考え直すきっかけになることでしょう。
講義一覧
第2回
メディアとしての身体が顕在化するとき:痛みと自閉スペクトラム症を例に
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熊谷 晋一郎
第8回
医学・生命科学研究とわたしたち
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武藤 香織
第11回
生成されるランドスケープ:風景画と地理感覚・世界観の相剋
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髙岸 輝