特集

2024/12/23
今年もこの季節がやってきました!だいふくちゃん通信アクセス数ランキングー!!
2024年もだいふくちゃん通信をご愛読いただき、ありがとうございました。だいふくちゃん通信では、UTokyo OCWの動画に興味を持っていただくため、学生を中心に動画を紹介するコラムを執筆しています。だいふくちゃん通信は、ちょうど3周年となります。本記事では、2024年に公開された記事でアクセス数が高かったものを中心にご紹介して、今年のだいふくちゃん通信を振り返りたいと思います。読むのが初めての方は面白い記事を探す機会として、普段から読んでいただいている方は今年を振り返る機会としてお楽しみください!
過去のランキング記事はこちら↓2023年だいふくちゃん通信アクセス数ランキング2022年だいふくちゃん通信アクセス数ランキング
また、今年からは、東京大学で行われた公開講座や講演会などを公開している「東大TV」でも、コラム「ぴぴりのイチ推し!」が始まりました。ぴぴりのイチ推し!でもランキングを紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください!2024年ぴぴりのイチ推しアクセス数ランキング
2024年だいふくちゃん通信アクセスランキング TOP3
この1年間(2023年12月〜2024年11月)で公開されただいふくちゃん通信の記事は21本でした。この中で特に読まれた記事は何だったのでしょうか。まずは今年公開された記事の中で、アクセスの多かった記事TOP3をご紹介します!(集計期間:2023年12月1日〜2024年11月30日)
第3位 【心の森を作る?】建築家・安藤忠雄の仕事をのぞく
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_625/  コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku24_2008s_gfk_andou/ 
日本を代表する建築家の一人である安藤忠雄氏。そんな安藤氏が自身の人生を振り返りながら、手掛けた代表的な建築についてや、何を考えながらそれらの設計をしたのかを語った講義を紹介した記事です。記事には、執筆者手書きの、建築のイメージ図も載っており、実際にその建築を見たことがない人にもイメージしやすくなっています。また、記事の最後には講義で取り上げられた建築物のリストもあるため、講義資料がなくても分かりやすくなっています。建築が好きな人は安藤氏の考えをより深く知るきっかけに、全然詳しくないという方は安藤氏について知るきっかけに、ぜひ記事をご覧ください。
第2位 『徒然草』に学ぶ単純な暮らし:現代社会で所有欲から自由になるためのヒント
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1426/  コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku24_2016s_gfk_fujiwara/  
『徒然草』といえば、多くの人が古典の授業で習う、あるいはそうでなくとも名前くらいは聞いたことがある文学作品です。こちらの記事・講義では、『徒然草』の文を実際に引用しながら、『徒然草』を通して兼好法師が目指した「単純な暮らし」が現代社会にどう繋がるかを考えています。日本語の表現力や古文の魅力を味わいながら、現代社会の抱える問題や私たちの暮らしについて考えさせられる記事で、校閲などを担当しているスタッフ陣からも特に好評の声が多く挙がりました。忙しい現代を生きる大学生・社会人はもちろん、古典を学ぶ中高生など、幅広い世代の方にぜひ読んでいただきたい記事です。
第1位 なぜ理系に女性が少ないのか
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_2329/   コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku23_2022a_frontier_yokoyama/  
「突然ですが皆さん、東京大学工学部に所属する学生のうち、女性の割合はどれくらいだと思いますか?」という問いから始まるこちらの記事。日本における理系分野の女性割合の低さの現状や、その要因を探る研究を紹介しています。また、女性割合の低さは理系に限らず、東京大学の抱える問題でもあり、今年の5月ごろには「#言葉の逆風」や「なぜ東京大学には女性学生が少ないのか?」というポスターが学内の食堂などに掲示され、話題を呼びました。そんな東京大学・日本の抱える問題やその要因を知ることで、状況の改善につながるかもしれません。
2024年公開の記事でアクセス数1位となったこちらの記事は、番外編でも紹介する記事全体のアクセス数ランキングでも8位に輝きました。また、現在、本講義の後継コース「2024年度学術フロンティア講義:ジェンダーを考える」を撮影・編集中です。ぜひ公開を楽しみにお待ちください!
番外編 その1 2024年公開のおすすめ記事3選
TOP3入りを逃した記事たちも、面白いものだらけです。毎年、ランキング記事では、ランク入りを逃した記事の中から担当者おすすめの記事を紹介しているのですが、こちらが意外にも好評とのことなので、今年もやります!
私たちの生とは…生は支配の対象でも目的でもなく、ともに展開(flourishing)すること
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_2398/    コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku24_2023s_frontier_nakajima/   
「空気」や「価値」といった言葉の意味、そしてその重要性について考えることで、私たちの生き方を問い直す機会を与えてくれる記事・講義です。同じ学術フロンティア講義「30年後の世界へ― 空気はいかに価値化されるべきか」の記事を紹介した「【空気の価値化】人と空気の歴史社会学」でも、同じく「空気」や「価値」といった言葉を通し、社会システムの変容や私たちの「欲求」について考えています。コロナ禍を経験し、私たちは、換気など物理的な空気や、対面で会うことなど空間的な意味での空気について考えることが多くありました。「空気」という身近でありながら奥深い哲学的なテーマを通じ、現代社会について考えてみませんか?
【共生と秩序】合理的意思決定とは?
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_74/   コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku24_2006s_gfk_tanaka/  
今年は都知事選や衆院選などがあり、政治について考えたり「意思決定」について考えたりする機会が多くあった年でした。「人々の集団は政府が存在しない社会においてどのような行動を示すのだろうか」という問いを出発点に、ゲーム理論の手法などを用いて「合理的な意思決定」について科学的にアプローチする講義が、この記事のテーマです。そして素敵なサムネイルも目を引きます。記事を読み、講義を見れば、”合理的”な意思決定の奥深さにきっと興味を持つ事でしょう。
栄養ってどれくらい採れば良い?~観察と実践の疫学~
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1701/    コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku23_2018a_gfk_sasaki/   
私たちにとってとても身近な「栄養」について、疫学という学問の立場から学ぶことができる講義を紹介した記事です。そもそも疫学とはどんな学問なのか?栄養の不足/過剰摂取とどんなつながりがあるのか?ぜひ記事や講義を通して学んでみてください。きっと普段の生活でも意識する機会が増えることでしょう。こちらの記事は、私が校閲した際に、「海軍にカレーを導入したとされる高木兼寛じゃないですか~」とコメントをしたら記事に採用されたという個人的な思い入れもあります(笑)
番外編 その2 2024年だいふくちゃん通信アクセス数総合ランキング
ここでは、3年間で公開されたすべての記事の中から、今年最も読まれた記事TOP5をご紹介します。公開からずっと読まれ続けていたり、今年になって特に注目を浴びたりといろいろな記事がありますのでぜひご覧ください!
第5位 【自閉症の人は不安を感じやすいのか】不安の仕組みについて考える
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_2028/   コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2020a_asahi_watanabe/  
2022年05月13日 公開 
22,404 PV
第4位 【食べていたのは「幻想」だった?】ヨーロッパ中世の食卓をのぞいてみよう!
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1345/    コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2015s_gfk_ikegami/   
2023年01月18日 公開 
22,634 PV
第3位 【「進化=自然選択」だと思っていませんか?】進化学のこれからについて学ぶ
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_884/    コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daiduku_2011s_gfk_morinaga-tsukatani/ 
2022年10月12日 公開 
26,928 PV
第2位 【今一度 振り返ってみよう 日本の宗教観】宗教はあぶない?!
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_82/   コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2006a_gfk_sueki/   
2022年08月24日 公開 
28,008 PV
第1位 「家族」の基準って何?「家族」って誰のこと?【「家族」の境界線について考える】
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1237/   コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2013a_gfk_akagawa/   
2022年05月25日 公開 
42,181 PV
2025年もだいふくちゃん通信をよろしくお願いいたします
2025年もだいふくちゃん通信・ぴぴりのイチ推し!では東京大学の講義の、ひいては学問の魅力を多くの人に知ってもらうための記事を公開していきます。皆さんがお忙しい日々の中で、少し立ち止まり、さまざまな学問の魅力を知ったり、自分自身や過去・現代・未来の社会について考えたりしていただけたら、とても嬉しく思います。ぜひ、2025年もよろしくお願いいたします!
<文/おおさわ(東京大学学生サポーター)>
●他の講義紹介記事はこちらから読むことができます。
2024/10/28
こんにちは。大学総合教育研究センターUTokyo OCWチームです。
このたび、UTokyo OCWの姉妹サイト『UTokyo OpenCourseWare extra』(UTokyo OCWx)にて公開しているコンテンツの一部をUTokyo OCWにて公開しました。
今回、UTokyo OCWで公開したのは数理・情報教育研究センターが開講している数理・データサイエンスに関する公開講義の18コース。一つの講義がトピックごとに5分〜60分程度と短く分かれており、学び直しや隙間時間での学習がしやすくなっています。
ぜひ、珠玉の講義を自身の学びに活用してください。
複素解析学I
講師:平地健吾教授講義概要:複素関数論は数学の様々な局面で使われるきわめて強力な理論である。本講義では複素数平面、複素関数の微分、複素関数の積分とコーシーの定理といった複素関数論の基礎について解説を行う。
文科系のための線形代数・解析II
講師:藤堂眞治教授・松尾泰教授・藤原毅夫教授講義概要:「文科系のための線形代数・解析I」に引き続き、経済学や統計学、データ科学などにおいて必要とされる線形代数、解析の基礎を学ぶ。線形回帰、二変数関数の微積分、基本的な最適化手法などを理解し、簡単な問題に応用できるようになることを目標とする。講義とMATLABを用いた演習を並行して進めることで実践で役立つ理解を目指す。
確率過程論(数理手法VI)
講師:荻原哲平准教授講義概要:時間とともに変化する不確実な現象を記述し理解するには、確率過程論が重要な道具として用いられる。この講義では数理手法IVに続き、離散時間の確率過程論の講義を行った後、連続時間の確率過程の理論について講義を行う。また、ファイナンスへの応用として、ブラック・ショールズ・マートンによるオプション価格理論を扱う。
文科系のための線形代数・解析I
講師:藤堂眞治教授・松尾泰教授・藤原毅夫教授講義概要: 経済学や統計学、データ科学などにおいて必要とされる線形代数の基礎を学ぶ。二次元・三次元の線形写像と行列、固有値分解などを理解し、簡単な問題に応用できるようになることを目標とする。講義とMATLABを用いた演習を並行して進めることで実践で役立つ理解を目指す。
メディアプログラミング入門
講師:山肩洋子准教授講義概要:「Pythonプログラミング入門」を履修済みの学生、あるいはそれと同等以上のプログラミング力を持っている学生を対象に、時系列データや音、テキスト、画像といった様々なメディアをコンピュータで処理するための基礎的なプログラミングを学ぶ。 拡張ライブラリやWebAPIなどを活用し、実際にプログラムを動かしながらその振る舞いを直感的に学ぶことで、Pythonを使ったメディア処理への理解と興味を深めることを目的とする。
計算機実験I
講師:藤堂眞治教授講義概要: 理論・実験を問わず、学部〜大学院〜で必要とされる現代的かつ普遍的な計算機の素養を身につける。1. 計算機実験のための環境整備 2. 数値計算の基礎 3. 常微分方程式の解法 4. 行列演算とライブラリ 5. 連立方程式の解法 6. 行列の対角化 7. 疎行列に対する反復解法 8. 特異値分解と最小二乗法
最適化手法(数理手法III)
講師:寒野善博教授講義概要:最適化とその応用について講述する。最適化(数理計画)とは、意思決定のための数理手法の一つである。最適化では、与えられた条件を満たす解のうち、ある関数を最小(または最大)にするものを求める。工学における多くの問題が、このような最適化問題として定式化できる。この講義では、最適化におけるいくつかの基本的な問題を取り上げ、それらがもつ性質と解法を説明するとともに、それらの応用を紹介する。
確率論(数理手法IV)※既公開
講師:楠岡成雄特任教授講義概要: 時間とともに変化する不確実な現象を記述し理解するには、確率過程論が重要な道具として用いられる。この講義では離散時間の確率過程に関しての講義を行う。 この講義では、数学的に厳密な議論は行わず、確率過程論(特にマルチンゲール)のアイデアを中心として直観を重視した講義を行う。特に前半では確率空間が有限集合である場合を取り扱う。測度論、積分論の知識は前提としない。
工学のための現代数学入門(数理手法V)
講師:藤原毅夫特任教授講義概要: 理工系の専門分野の学習では、しばしば現代数学の言葉や概念が顔を出す。そのときに困らないためには、新しい概念の在処を知っているだけでも大変役に立つ。本講義では、今後現れるかもしれない現代数学の諸相を、数学非専門の立場から説き起こす。連続と位相・微分形式と多様体上の微積分・群などを扱う。
確率過程論(数理手法VI)
講師:楠岡成雄特任教授講義概要: 時間とともに変化する不確実な現象を記述し理解するには、確率過程論が道具として用いられる。この講義では数理手法IVに続き、連続な確率過程の理論について講義を行う。
時系列解析(数理手法Ⅶ)
講師:北川源四郎特任教授講義概要: 時間とともに変動する現象を記録したデータが時系列である。時系列に基づき、複雑な現象を理解し、予測、制御や意思決定を行うための方法が時系列解析である。この講義では、時系列のモデリングのための前処理や特徴の可視化、統計的モデリングの方法、線形・定常時系列モデル、状態空間モデルおよび非線形・非ガウス型モデルについて、実際の問題への応用含めつつモデリングの方法を中心に解説し、現実の問題に対応して適切なモデリングができるようになることを目標とする。
データ駆動科学の数理(数理手法Ⅷ)
講師:島田尚准教授講義概要: 主に経済・社会系に関する最近の data-driven な研究を紹介し、それらを理解するための数理手法を解説する。研究を進めるのに重要なこれらの数理手法の理解の糸口になるよう講義をする立場で努力する。
時系列解析(数理手法Ⅶ)
講師:松尾宇泰教授講義概要: 方程式の求解や、微分・積分などの計算は、手計算の形でこれまで十分経験していることと思う。しかし、天気予報、航空機の設計、物理現象のシミュレーションなど実際的な場面で必要とされる計算は、大規模かつ複雑で手計算ではとても実行できない。このような場合に使われるのが計算機を使った数値計算である。これは大変強力な方法であるが限界もあり、その性質をわきまえずに使うと思わぬ大怪我をする可能性もある。本講義では数値計算の方法と性質について、実用面に留意しながら解説する。本講義の履修には計算機プログラミングができることが望ましい。
統計データ解析I
講師:小池祐太准教授講義概要: ビッグデータの時代と言われている。近年、データの計測およびストレージ技術の発達とともに、大規模データから適切に情報抽出し、それを意思決定に活用することが必須のリテラシーとなっている。いっぽうデータの形式と対応する解析法の変化は著しく、新しい方法を正しく利用するために、普遍的な統計科学の原理を理解することが重要である。基礎となる統計数理とともに、具体的な統計解析手法とその運用を、統計ソフトウエアによるデータ解析実習を通じて習得する。
統計データ解析II
講師:小池祐太准教授講義概要: 統計データ解析Ⅱでは、統計ソフトウエアRの説明の後、高次元大規模データに潜む相関構造を発見し計量する多変量解析、および時系列データの基本的な解析法を学ぶ。統計手法の運用とデータハンドリングを実習することに加え、微分積分学、線型代数学等の前期課程数学と連携し、数理科学的側面を意識しながら、実験を介して統計手法の合理性と体系を感得する。
コンピュータシステム概論
講師:小林克志特任准教授講義概要: コンピュータシステムを利用した情報サービスの知識はあらゆる分野で求められている。 本講義では、情報サービスの提供に必要な知識・スキルに加えてそれらの獲得方法を学ぶ。 具体的には、Web サービスの提供を想定し、その実現に必要な知識・技術を解説する。 併せて、具体的なサービス構築を通じ知識・技術の活用に加え、それらの獲得方法を実践的に体得する。 課題発表の時間に学生が設計・構築したサービスのデモをおこない、学生同士で評価する。
データマイニング入門
講師:森純一郎准教授講義概要: ビックデータ分析技術は情報処理技術を学ぶ上で重要となっている。本講義では、データ分析・データマイニングの基礎について学ぶとともに演習を通して実際にデータを分析するプロセスを学ぶ。特に、前期課程の「データマイニング入門」講義のさらに発展的な内容を学習することで、後期課程や大学院におけるデータサイエンス、人工知能、機械学習、自然言語処理などの関連講義の基礎となる知識を習得することを目標とする。
Special Lecture at Utokyo "Linear Algebra"
講師:Professor Gilbert Strang (MIT)
2024/01/18
みなさん、こんにちは。UTokyo OE(UTokyo Online Education)スタッフです。
UTokyo OE(Online Education)が提供するウェブサイト「UTokyo OCW」「東大TV」では、東京大学で公開された講義やイベントの動画・講義資料などを、数多く公開しています。
見たい動画を探す際には、ウェブサイトのトップから、興味のある学問分野や講師の名前によって検索することができます。
「そうは言われても、あまりに多くの動画があってどれから見たらいいか分からないよ!」という方にオススメの、コラム記事のコーナーがあります。
コラム記事は、東京大学の現役学生サポーター・卒業生・スタッフなどが持ち回りで執筆しており、講義動画の概要を紹介したり、執筆者が講義動画を見た感想・自身の体験談などを綴っています。
執筆するトピックは、執筆者の専攻・得意分野に基づいている場合もあれば、ご本人の純粋な興味関心・驚き・感動などから選んでいる場合も。
東京大学を、より身近に感じていただくことができる内容となっております。
「UTokyo OCW」の「だいふくちゃん通信」では、2021年から、学生サポーターの協力を得る現在のスタイルを取り入れました。
約2年間で既に100本程度の記事を公開し、SNSなどで好評をいただいております。
そして、この度、「東大TV」の方でも、同じ執筆チームによるコラムの連載を始めることになりました。
題して、「ぴぴりのイチ推し!」です。
これらのコラムを
・見る動画を選ぶ際の導入として・ひとつの読み物として・動画を視聴する際のヒントとして
みなさまの日々の学習にご活用いただけましたら、執筆者一同、大変うれしく思います。
UTokyo OCW「だいふくちゃん通信」
「UTokyo OCW」には、「だいふくちゃん」というマスコットキャラクターがいます。とても可愛らしい姿に、スタッフたちからも溺愛されております。お見知り置きを。
〇お名前:だいふくちゃん
〇お誕生日:2月9日
〇役職:広報部長
〇ストーリー:立派なふくろうになるべく、いろいろなことを勉強中。OCWめがねを拾ったことをきっかけにUTokyo OCWと出会い、その面白さにはまってしまいUTokyo OCWのスタッフのお部屋へやってきた。
スタッフも、へぇ、そうなんだ……と忘れている情報が多かったですが、改めて記憶に刻みたいと思います。
さて、我らが広報部長のお名前を冠した「だいふくちゃん通信」と、そのアクセス方法を紹介します。
「UTokyo OCW」では、東京大学が開講する正規講義(所属する学生が履修して単位をもらう通常の授業)を取り扱っています。実際に学生・大学院生が受講している授業をご覧になりたい方、ぜひご活用ください。
まずは、「UTokyo OCW」にアクセスしましょう。
そして、画面上部のメニュー「だいふくちゃん通信/特集」からプルダウンして、「だいふくちゃん通信」を選択してください。記事一覧が表示されます。
とはいえ、「記事もたくさんあってどれから読んだらいいか分からない!」という方は、ぜひ、こちらのページを。
●【2022年度を振り返る!】だいふくちゃん通信ライターが紹介する人気記事(2023/08/23)
●【2023年最も読まれた記事はどれ!?】2023年だいふくちゃん通信アクセス数ランキング(2023/12/26)
学生ライターさんが、2022年、2023年にたくさん読まれた人気記事をランキング形式にまとめ、おすすめコメントとともに紹介してくれました!
東大TV「ぴぴりのイチ推し!」
「東大TV」にも、「ぴぴり」というマスコットキャラクターがいます。
ゆるキャラの王道を行くだいふくちゃんのフォルムとは、また違ったおもむき。そして、既存の生き物とも違う独創的な姿(学生サポーターさんから「鳥?」と言われていましたが、空想上の生き物のようです。)
こちらも、負けず劣らず可愛がられています。
〇お名前:ぴぴり|Pipili(公募によって決まりました)
〇発見日:2016年6月1日
だいふくちゃんは「お誕生日」が判明していますが、ぴぴりは「発見された日」とのことで……それぞれにいろんなドラマがありそうですね。
「東大TV」で扱っているのは、東京大学で開催されるオープンキャンパス・公開講座・著名な方をゲストに迎えた講演会など、多彩な内容です。YouTubeチャンネルとしては、登録者数11万人を超える大人気コンテンツとなっております。
こころなしか、ぴぴりの顔が誇らしげに見えます。
だいふくちゃんも、お友だちの晴れ舞台なので、よろこんでお手伝いしました。
さて、こんなに人気があり、多様で豊かなコンテンツを持つサイトですから、さらに多くのみなさんに知ってもらいたいと考え、(「UTokyo OCW」と同様に)講義やイベントをピックアップして、コラム形式で紹介することになりました。
ぴぴりが、頭のてっぺんのアンテナからみなさんに発信する、「ぴぴりのイチ推し!」です。
「東大TV」にアクセスの上、「ぴぴりのイチ推し!/特集」からプルダウンして、「ぴぴりのイチ推し!」を選択してください。
もちろん、ぴぴりちゃんは心の中では全ての講義を「推し」ていますよ!しかし、なにぶんたくさんのコンテンツがありますので、みなさんの動画視聴のきっかけのひとつとして参考にしていただけるよう、どんどん連載していきたいと思います。
これからも応援をよろしくお願いします!
コラムの更新情報は、公式Twitter・Facebookでも配信しています。
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記事を読んでお気に召していただけましたら、ぜひ、感想などを付けて拡散してください。みなさまのご声援が、学生ライターの励みとなっています。
そして、Twitterでは、だいふくちゃんとぴぴりがお仕事したり遊んだりしている姿も、ときどき登場しますよ!
2人がイラストになって登場する栞(しおり)もご好評をいただいており、引き続き、東京大学本郷キャンパスの「コミュニケーションセンター」(東京大学本郷キャンパス赤門から入ってすぐ横です)・生協・図書館などで配布中です。
横断検索サイトだから、「横断歩道」を渡っております。
4枚集めると、「あの有名な横断歩道」にそっくりな横断歩道が完成します。
ぜひ、入手してください!
大変好評で、すでに30,000枚近く配布されているのですが、在庫が無い場合もございます。あらかじめご了承ください。(みなさんがしおりに出会えることを祈っています。)
それでは、引き続き、UTokyo OEをお楽しみくださいませ。
<文/加藤 なほ>
2023/12/26
2023年も終わりを迎えようとしています。今年もだいふくちゃん通信を読んでいただき、ありがとうございました。
だいふくちゃん通信では、UTokyo OCWの動画に興味を持っていただくため、学生を中心に動画を紹介するコラムを執筆して、ほぼ毎週更新しています。
だいふくちゃん通信は、学生ライターが記事を執筆する現行の体制になり、ちょうど2周年を迎えます。そこで、今回は2023年にアクセス数の多かった記事と、今年公開された中で特におすすめの記事を紹介します。
(2022年版のランキングはこちら)
2023年だいふくちゃん通信アクセスランキング TOP5
この2年間で公開された記事は累計100本ほどです(そのうち、今年1年で新しく公開された記事は約50本!)。その記事の中から、どのような記事が特に読まれたのでしょうか。
アクセス数を見てみると、2022年は1万PVを超えたのが1位の記事だけでしたが、今年は5位の記事も1万PV以上あり、非常に多くの人に読んでいただくことができました。
普段から読んでくださっている方にとっては今年の振り返りに!少ししか読んだことない方や初めて読んでいただく方は「こんな記事があるのか!」と知っていただく機会に!
(集計期間:2022年12月1日〜2023年11月30日)
第5位 20世紀最大の哲学者、ハイデガーについて知りたい方へ【「存在」とは何か】
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_711/ コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2009s_gfk_09kumano/ 
2022年05月25日 公開 
15,214 PV
昨年も5位にランクインしたこちらの記事。「存在とは何か」という非常に哲学的な問いを提示した哲学者・ハイデガーの功績を紹介します。さらに講義では、「他者」「死」といった概念について、より発展した議論が展開されます。ハイデガー、そして哲学の世界に精通している方はもちろん、哲学という学問の世界に足を踏み入れてみたいという方にも大変おすすめです。
第4位 「教授」坂本龍一の東大講義録【「自己表現」でない音楽とは?】
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_117/  コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2007_gfk_sakamoto/ 
2023年03月22日 公開 
18,782 PV
音楽グループ イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のメンバーで、音楽界に多大なる功績を残した坂本龍一氏。今年3月、この記事の公開から約1週間後に逝去されました(今年は残念ながら同じくYMOの高橋幸宏氏も逝去されました)。「教授」の愛称でも知られる坂本龍一氏ですが、東大の教授だったわけではありません。そんな坂本龍一氏が東大で対談形式の講義を行った貴重な映像を紹介しています。「坂本龍一」とはどんな人なのか。そして彼が求めた音楽とはどのようなものだったのでしょうか。
X(旧Twitter)でも大きな反響のあった記事となりました。
https://twitter.com/UTokyo_OCW/status/1638843030877933576
第3位 【自閉症の人は不安を感じやすいのか】不安の仕組みについて考える
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_2028/ コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2020a_asahi_watanabe/ 
2022年05月13日 公開 
21,058 PV
こちらの記事も昨年(3位)に続きランクインしました。誰もが感じることがある「不安」を極度に感じ、日常生活に支障が出てしまう「不安症」。この不安症は「自閉スペクトラム症(ASD)」と呼ばれる発達障害にも強く関係があります。不安やASDはどのようにして起きるのか、そして我々はどのように向き合っていけばいいのでしょうか。不安や発達障害について考えるきっかけになる記事が今年も上位にランクインしました。
第2位 【今一度 振り返ってみよう 日本の宗教観】宗教はあぶない?!
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_82/ コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2006a_gfk_sueki/ 
2022年08月24日 公開 
22,431 PV
公開当時は、安倍元首相襲撃事件に社会が震撼し、宗教の存在に再び注目が集まっていた時期でした。そして今年もパレスチナ問題をはじめ宗教に関する深刻な話題は尽きませんでした。特定の宗教を信仰している人が少ない日本において、宗教というのは近いような遠いような存在と言えるかもしれません。近代日本における政治と宗教の関わりをきっかけに、現在に続く日本の宗教観の成立について考えていきます。また、講義では同時に現代日本の哲学者・宗教学者らがどのように宗教にアプローチしているかもうかがい知ることができます。
第1位 「家族」の基準って何?「家族」って誰のこと?【「家族」の境界線について考える】
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1237/ コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2013a_gfk_akagawa/ 
2022年09月14日 公開 
34,657 PV
今年最も閲覧されたのは、我々にとって最も身近な存在と言えるであろう「家族」を取り上げた記事でした。身近すぎて考えたこともないかもしれませんが、あなたにとって家族とは誰で、どのような意味をもつ存在ですか?家族の定義や「境界」について、こちらの記事、そして講義と一緒に今一度考えてみてはいかがでしょう。
番外編 その1 2023年公開のおすすめ記事3選
ランクインしなかった記事の中にも面白いものがたくさんあります。ここでは2023年に公開された記事の中からおすすめの記事を3つ、本コラム執筆者の独断で紹介します。記事が多すぎてどれから読めばいいかわからないよ〜という方、まずはこちらから読みましょう。
【職場を居場所とするのは危険?】バリバリ働きたいAさんと仕事以外の時間が大切なBさんは同じ職場で働けるのか
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1718/ コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2018a_asahi_mizumachi/ 
もうタイトルからして面白そうじゃないですか?恐らく誰もが感じたことがあるであろう、「労働観」の違い。この講義、そして記事では「労働」に注目し、古代ギリシアから近世日本における労働のあり方が紹介され、終盤には現代日本における労働、そして職場という居場所についての見解が述べられます。働くことについて何かもやもやがある方など、多くの人に刺さるであろう記事です。
不正は絶対に「悪い」もの?会計の世界から見る「決まり事」のあり方
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1377/ コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2015a_gfk_yoneyama/ 
「粉飾決算」ってよく耳にするし、なんとなく悪いことだというのはわかりますが、その実態を知っている人はそう多くないのではないのでしょうか。この記事では、そもそも「会計」とは何かというところから始まり、なぜ粉飾ができ、なぜ防ぐことができないのかを知ることができます。そして最終的には「決まりごと」のあり方についても考えることができます。みんな大好き、お金とルールの話、気になりませんか?
身の回りの「文化」をみつける—災害・民俗文化財・神田祭
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1611/ コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2017a_gfk_kinoshita/  
講義の導入であり、記事の導入にもなっている「東大のキャンパスにどれだけの銅像があるのか」という話題。「こんな講義(導入)、キャンパスに銅像がたくさんある東大じゃなかったらできないよな」と思わせてくれる、東大らしい講義です。講義ではさらに文化・文化財と災害とのつながり、宗教とのつながりなどに触れられ、身近な話題から民俗文化などについて学ぶことができます。東大ならではの講義を多くの人に見ていただくことは、OCW、そしてだいふくちゃん通信の使命なので、それにぴったりの記事と言える記事です。
番外編 その2 アクセスランキング第6位〜10位
惜しくもTOP5を逃した記事を紹介します。もちろんこちらの記事も面白いものばかりなので、ぜひご覧ください。
第6位 【「進化=自然選択」だと思っていませんか?】進化学のこれからについて学ぶ
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_884/  コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daiduku_2011s_gfk_morinaga-tsukatani/
第7位 【実は風刺だらけ⁉︎】『ガリヴァー旅行記』の政治性について英文学者と考える
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1981/   コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2020s_frontier_takeda/ 
第8位 【食べていたのは「幻想」だった?】ヨーロッパ中世の食卓をのぞいてみよう!
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_1345/  コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2015s_gfk_ikegami/ 
第9位 確率のワナに騙されないために【直感に反する確率を、図にして捉える方法】
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_608/   コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/daifuku_2008s_gfk_ichikawa/ 
第10位 「善」を求める正義感が「悪」に転じうるのはどうして?【「善」と「悪」のパラドックスとは】
講義動画はこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_2077/   コラムはこちらから:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/eaa06/ 
来年もだいふくちゃん通信をよろしくお願いいたします
2024年も学生ライターを中心に東大の魅力的な講義を発信するべく活動していきますので、ぜひだいふくちゃん通信を読み、そしてOCWにある講義を見ていただけたら幸いです。
また、年明けからは同じく東大の講義映像などを発信している「東大TV」でも、だいふくちゃん通信のように講義を紹介するブログ『ぴぴりのイチ推し!』が始まります。東大TVには、授業とはまたひと味違った、短い動画や、高校生向けの動画など、より見やすい動画がたくさんあるので、こちらもぜひご覧いただけたら嬉しい限りです。
来年も皆様の「興味」に火をつけてまいりますので、ぜひお楽しみに!
<文/大澤 亮介(東京大学学生サポーター)>
●他の講義紹介記事はこちらから読むことができます。
2019/07/30
 UTokyo OCWは、大学で学ぶみなさんが自主学習に活用することができるだけでなく、社会人のみなさんの生涯学習の教材としても活用することができます。
 利用者のみなさまからご回答いただいたアンケートからも、多くの社会人の方にUTokyo OCWをご覧いただいていることがわかりました。
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