Economics
経済学とは人間がどのように生きるべきかという生きる術を考える道徳哲学だといえます。
もちろん、経済学も科学です。しかし、自然科学が自然現象を対象とするのに対して、経済学は社会現象を対象とします。自然現象ではなく、社会現象を対象とする経済学の難しさは、考察する社会という対象に、ほかならぬ自分自身も含まれてしまうという点にあります。
経済学を学ぶ者は自己を生み出した社会を考察するとともに、社会における自己の位置を探求する必要があります。それだからこそ、経済学はいかに生きるべきかを考察する道徳哲学なのです。
そのため経済学は、邪な権力にとって「諸刃の剣」となります。それは経済学が社会を支配するために、必要不可欠な手段になると同時に、真理に忠実な学問として邪な企てに異議を申し立てるからです。
たとえこの身が引き裂かれようとも、真実を探求することこそが、東京大学経済学部および東京大学大学院経済学研究科の使命だと認識しています。
こうした使命を果すため私達は、ひたすら歩き続けていきたいと考えています。ただ立ち止まることのみを恐れて。