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学術俯瞰講義 2006「社会の形成」

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学術俯瞰講義 2006「社会の形成」
講師
  • 佐々木 毅 前総長

  • 原 洋之介 教授

  • 田中 明彦 教授

  • 森田 朗 教授

授業時間

夏学期 木曜日
5時限(16:20〜17:50)

対象者

1、2年生


2006年度夏学期講義 「社会の形成 -人間はいかに共生してきたか-


現代社会は、国際化、情報化、少子高齢化など複雑な課題に直面しています。今後平和で豊かな社会を形成していくためには、こうした課題に取り組み解決していかなくてはなりません。
政治、経済、社会、歴史などを対象とする社会科学は、複雑な社会現象を解明し、課題を解決するための知識を蓄積してきました。そして、今日の先端的研究 は、社会における人間の行動や心理のメカニズムに関する多くの理論を生み出してきました。しかし、他方で、学問領域が細分化し、私たちが直面している現象 をトータルに理解することが難しくなっていることは否めません。
各学問領域の研究が、現実の社会現象を理解し、課題を解決する上でどのように役立つのか。そもそもそれぞれの学問が社会現象をどのように捉え、解明しよう としているのか。またこれまで社会における人間がどのように捉えられ、どのような理念に基づいて社会が形成されてきたのか。
こうした各学問領域の最先端の知識と現実の社会との結びつきを、これから多様な学問領域においてより高度な知識を学ぼうとしている学生諸君に対し、人類がいかに社会を形成し共生してきたかに焦点を当てて、わかりやすく解説するのがこの講義の目的です。

1).「権力と自由の生態について」
佐々木 毅(東京大学前総長)

【概要】 政治現象を理解する上で欠かせないのが権力の理解である。権力現象は複雑多岐にわたるが、それは人間の自由の現われと表裏一体の関係にあ る。政治権力の誕生はその中の着目すべき独特の現象であることを念頭に、その生態の現代にまで及ぶ基本的特性を把握するのがこの講義の目標である。

2).「経済を軸にみるアジア世界 歴史と現状」
原 洋之介(元東京大学東洋文化研究所長 教授)

【概要】 アジアには多様な生態系をもった地域があり、古い時代からその間を繋ぐ交易活動が盛んであり続けている。この講義では、商品の交易という視点からアジアの歴史と現状を大きく俯瞰することを通じて、経済社会の多様な成り立ちと、それらの共存の条件を探っていく。

3).「世界システムという社会?」
田中 明彦(東京大学情報学環 教授)

【概要】 国境や民族の境を超える人々の相互作用は、「社会」を形作るのだろうか。そのような「大きなシステム」にはどのような特徴があると考えら れてきただろうか。一般的に政府が存在しないとき、人々はどうやって共生するのだろうか。21世紀の世界は、これまでの世界と比べて、何が変化してきたの か。現在の東アジアの動向を、どのように理解したらよいか。人文社会科学のさまざまなアプローチを検討しつつ、これらの問題を考えてみたい。

4).「社会の形成と社会科学」
森田 朗(東京大学大学院公共政策学連携研究部長 教授)

【概要】 3人の先生方による12回の講義を総括して、社会現象を異なる学問的切り口から見た像を合成し、立体的な全体像を示すことを試みる。そし て、社会科学の概念や理論というツールを用いて、現実の課題をどのように分析・理解し、解答をみいだすべきか、その可能性と学問的考察の魅力について論じ る。